学生ローンでお金を借りる上で気を付けたい点をいくつか紹介していきます。
本来であれば、社会人ほど高額融資も出来ないのに「学生専用ローン」という商品だけで営業している消費者金融会社が多数ある理由を一緒に考えてみましょう。
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学生ローンでお金を借りる時の注意点
まずこれは学生ローンでよく見かける言葉ですが「元金自由返済」という制度。「毎月利息分だけ返済すれば、元金に関しては、期限内であればいつ返してもOKですよ」というものです。
一見すると、お金のない学生の味方のような制度に見えますが、要は「元金を返すまで、ずっと利息を取り放題」ということです。
学生ローンでは何十万も貸せるお客を見つけるのは困難です。
消費者金融でお金を借りる場合には「総量規制法」という制限がかかってくるからです。
「総量規制」とは、借主の年収の1/3までしか貸し付けてはいけないという規制です。
例えばアルバイトで毎月10万円稼いでいる学生は、年収が120万円ですから最高でも40万円までしか貸してはいけないということになります。
しかもアルバイトの場合毎月必ず決まった額が入ってくるとは限りません。
夏休みには旅行や里帰りなどで休む日が増えたり、テスト前になれば勉強のためシフトに入る日が減ったりすることもあるでしょう。
つまり、「平均10万円」でもおおよその年収は100万円が良いところで、30万円前後の上限額が目いっぱいという判断をされるケースが多いと思います。
しかも初回は10万円前後で限度額を設定する会社の方が多いでしょう。
10万円を年利18%で借りた場合の月々の利息は約1480円。これぐらいの額なら学生でも難なく返済出来ます。
これも落とし穴になっています。
元金は1円も減っていないのに、「これぐらいなら余裕で返済できるな」と感じ、どんどんお金を借りる癖がついてしまいます。
こうして限度額いっぱいまで借りるようになってくれれば、自然とお金の使い方は荒くなっていきます。
仮に限度額が30万円になっていたとして、30万借りた場合の月々の利息は約4400円。金遣いが荒くなってしまった学生にとっては「意外と辛い」と感じる金額です。
4400円に加えて元金まで返済するというのは苦しくて、ついつい利息だけ払って何とか凌ぐ生活が続くことでしょう。
消費者金融側からすれば、何もしないで数年間毎月4400円を取り続けられるのですから、こんなに楽なことはありません。
どんな業界のお店でも欲しいのは「リピーター」です。しかも学生ローンの場合「最低でも●●年××月まではリピートし続けてくれるお客さん」というのが確約されています。
こんなに美味しいお客さんもそうそういません。
長くなってしまいましたが、結論として「元金自由返済」というシステムは、学生という細い樹木から出来るだけ長く樹液を吸い上げるためのものであるということを念頭に置いていただきたいということです。
メリットはないの?
ここまでデメリットばかりを書き連ねてしまいましたが、学生ローンでお金を借りるメリットはないのかと聞かれれば、あります。
カードローンなどと比べると学生専用であるだけあって、比較的金利が低めに設定されています。
「元金自由返済」というシステムも、本当にどうしようもなくなって、借金させてもらったところですぐには悠悠自適な状態に戻れるわけではないという人にとっては、「とりあえず利息さえ払えば元金は落ち着いてからでいいよ」というありがたい申し出であることに変わりはありません。
また、20歳を過ぎていれば本人の支払い能力のみで審査してくれますので、親に連絡が行くということは基本的にありません。返済を滞納して何か月も連絡を無視していれば、当然親の元へ電話や手紙が行くでしょうが、きちんと自分で電話に出ていれば行くことはないでしょう。
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