一口に闇金といっても、その具体的な内容や特徴は今ひとつ一般市民に浸透していない状況にあります。
闇金業者とは、ざっくり言うと国や都道府県に貸金業としての営業許可を登録していないいわば「もぐり」の貸金業者のことをいいます。
大手消費者金融やクレジット会社等のホームページを見ると、貸金業の登録番号を必ず記しているはずです。
お金を貸し出しして利息を得る商売をしている業者は、必ず国や都道府県への登録が必要となります。
広範囲ではありますが、この登録がなされていない貸金業を営む業者はすべて闇金業者と言えます。
もちろん、お金の催促に関しても暴言や罵声を浴びせ、脅すような取り立てをする。
または法外な金利を設定して、貸付を行う業者も闇金と言えるでしょう。
こういった暴力的な取り立てや、定められた金利を無視した高金利に設定をする法律を無視した業者をひとくくりに闇金と呼んでいます。
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目次
闇金業者の特徴とは?
利息制限法を無視している
消費者金融のような貸金業者は利息制限法・貸金業法を守った貸し付けを行わなければいけません。
闇金業者はこれらの法律を無視した貸付を平気で行います。
現在利息制限法では、消費者金融やクレジット会社といった貸金業者が貸付を行う際の金利の上限を下記のように定めています。
- 元本10万円未満…年率20%
- 元本10万円以上100万円未満…年率18%
- 元本100万円以上:年率15%
闇金のような違法な業者はこれらの定められた金利をはるかに上回る利率で貸付を行い、利用者を苦しめます。
テレビドラマなどで悪役の貸金業者が「トイチ」などという台詞を口にすることがあります。これは10日で1割、という無茶苦茶な金利設定となります。
10日で1割と言う事は、4ヶ月以内に返済額は2倍以上(金利に200%以上)に膨れ上がってしまいます。
こういった法外な利率で貸付を行う業者は確実に闇金と判断することができます。
年収の3分の1以上を借り入れできる
キャッシング・カードローンといった貸金業者の金融商品は総量規制の対象となります。
貸金業法では、個人の借入限度額を年収の1/3までと定めています。
しかし闇金業者はこの規制を平気で無視して貸付けを行います。
高額なお金を高金利で貸付すると、みるみるうちに利息が膨れ上がってしまいます。
借入金の額でも闇金を見分けることができます。
審査を行わない、またはいい加減な審査を行う
お金を借り入れする際に審査を行わなかった場合、その貸し付けした業者は闇金の可能性があります。
一般的に、銀行や貸金業者に関係なくお金を貸付けするときは、利用者の返済能力や過去の借入履歴などを確認する為に必ず審査を行います。
しかし、闇金業者の貸付は審査を行わないことがよくあります。
また、審査内容が雑な場合にも注意が必要です。見せかけの審査を行い、貸付を行う場合もあります。
申し込みの時点で、怪しいと思ったらすぐにその業者への申し込みを中止すべきです。
少額で短期の貸し付けが基本
闇金業者の貸付は、基本的に数万円からのスタートとなるようです。最初から何十万円と言う金額を貸付して、文倒されたり逃げられたりした場合、回収できず大きな損害を被ります。
そのために最初の貸付は少額からスタートします。
また、返済期限も貸し出しから1週間から10日程度の短期間に設定することが多く見られます。
これも、短期間に回収することで逃げられるリスクを回避する為と言えます。
顔を見せず、やりとりを電話で行う
闇金業者の大きな特徴の1つとしては、実際に会って打ち合わせをしたり、相談に乗ったり、ということを絶対にしません。
これは、顔を知られてしまうと、警察に終われたときのリスクが高くなるからです。
このため、闇金業者の人間は絶対に直接会うことを避け、電話やメール等のやり取りで全てを済まそうとします。
申し込んだ業者に違和感を覚えた時は、やりとりしているスタッフと直接顔を合わせての打ち合わせを申し込んでみましょう。
その時、正規の貸金業者でしたら問題なく打ち合わせを行ってくれるはずです。
闇金業者の場合は、直接接触することは絶対に避ける筈です。
こちらもヤミ金業者を見分ける大きなポイントとなります。
まとめ
普通の貸金業者であれば複数社からの借り入れがある場合、審査を厳しく行い結果申込みを断ることが多くあります。
しかし、闇金のような違法業者にとっては、利用者がどこからいくら借りていようと関係ありません。
返済能力に見合わない無理な貸付けを行い、法外な利息を吸い上げることを目的としています。
心配な方は、借り入れを行う際に上記した項目に注意しながら申し込みを行うと良いでしょう。