質屋とはお金となる物品を担保として預け、お金を借り入れする場所です。
よって、勿論お金の借入は可能となります。
質となる物品を担保として預けるだけでお金を借入することが出来るのです。
流れは至ってシンプル。大昔、鎌倉時代からある借入れ方法です。
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質屋の特徴は?
質屋の大きな特徴は、担保としての物品を預け、それに見合った金額を借り入れするところ。
つまり借り入れする金額は預けた担保の価値(金額)となります。
これにより、質屋を経営するには物品を正確に査定する能力が必要です。
つまり担保として預けた物品が高級品であればそれだけ高い金額を借入することが出来ます。
そのため、ブランド物のバッグや貴金属などといった高級品になればなるほど高額の借り入れが可能となります。
質屋に行くと、高級な分品がずらりと並んでいるのはこういった理由からです。
また、返済の期限を3ヶ月と決めています。3ヶ月以内に借り入れしたお金を返済しない場合は担保として預けた物品は質屋のものとなります。
このことを質流れといいます。
短期間で担保に見合った金額を借り入れできる、これが質屋ならではの特徴と言えます。
質屋のメリット
質屋からお金を借り入れするときの最大のメリットは、信用情報機関にお金を借り入れした履歴が残らない点です。
一般的に無担保でお金を借り入れできる消費者金融やクレジット会社から借り入れを行った際は、信用情報機関に必ず履歴が残ってしまいます。
しかし、質屋の場合は信用情報機関に履歴が残りません。
借り入れしたお金を返済できない場合はでも質流れとなり、担保が質屋の手に渡ります。
この履歴は借り入れを行った質屋には当然残りますが、質屋の場合情報を共有する機関が存在しない為、違う質屋にあたればまた問題なく借入を行うことが出来ます。
担保を質屋に渡すことで、借り入れしたお金はチャラとなり、返済の必要がなくなります。
もちろん督促状親取り立てなども行う事はありません。
これが質屋の最大の魅力となります。
質屋の金利について
質屋は金利が非常に高く設定されています。
質屋の最大金利は年率でなんと109.5%。
因みに消費者金融の最大金利は20%。これと比較すると5倍以上の差があります。
それに、貸金業法的に反していないか…?と疑問に思う方も多いかもしれません。
しかし、消費者金融と質屋には大きな違いがあります。
質屋は消費者金融のような貸金業者同意を「金融業」に属されます。
消費者金融は貸金業者として「貸金業法」に基づき形を行っています。
しかし質屋には独自の「質屋営業法」という法が定められ、この法に基づき経営を行っています。
そのため定められている上限金利は109.5%と他の金融業とは全く別次元の値となるのです。
担保が必要
質屋からお金を借り入れする場合、必ず「担保」が必要となります。
担保がなければ質屋は機能しません。
無担保で借り入れを行いたいのであれば、消費者金融などの貸金業者を当たるべきでしょう。
担保があるからこそ、貸付する金額も決まりますし、万が一お金が返ってこなくても担保を預かっていることで保証ができ、リスクを軽減することができます。
質屋と貸金業者との違い
消費者金融やクレジット会社のような貸金業者と質屋の大きな違いをまとめると
・担保の有無
・金利設定の違い
・信用情報機関への履歴
・返済期間
となります。
まず、質屋からお金を借り入れする際は必ず担保が必要となります。しかし、貸金業者の場合は担保を必要としません。
そして金利設定ですが、質屋の上限金利は109.5%、貸金業者の上限金利は20%と5倍以上の金利差となります。
また、返済期間についても大きな違いがあります。貸金業者は返済期間を年単位や月単位で設定することができますが、質屋の場合は返済までに3カ月と相場が決まっています。(高金利となるのも返済期限が短期間だからです。)
そして貸金業者からお金を借り入れした際は信用情報機関に借り入れした履歴が全て記録されますが、質屋から借り入れした際の履歴は利用した店舗にしか残りません。
わかりやすくまとめると、貸金業者と質屋にはこのような相違点があります。
それぞれメリット・デメリットがあるので状況に見合った利用が必要となります。
まとめ
このように、担保があれば質屋からお金を借り入れすることは可能です。
消費者金融やクレジット会社のような貸金業者からお金を借りる場合は無担保なのである程度の「手軽さ」を期待できますが、質屋の場合は担保が必要となり手間がかかります。
その上金利が高く、短期間での返済を求められてしまいます。
しかし、質屋で借り入れした場合信用情報機関に履歴が残りませんし、お金を返せなくても担保を譲渡する形で借金を相殺することができます。
また質屋でお金を借り入れするのは、時間にゆとりがあり、用途の少ない高級品やブランド品を所有しているタイミングが一番。急ぎの時には向きません。