債務整理とは読んで字のごとく債務(借金)を整理する行為を言います。
つまり法的な手段をとり、借金の額を減らし金利の負担から解放される手続きをいます。
現代の日本において、借金の問題で頭を悩ませている方は数百万人にも及ぶそうです。
借金の返済に追われると、精神的に追い込まれ、夜逃げや、最悪の場合自殺にまで至るケースも多々あります。
借金で首が回らない、そんな状況の方は弁護士事務所などに行き債務整理の手続きを取り、借金から解放されることをお勧めします。
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目次
債務整理の種類
債務整理には、
- 過払い金返還請求
- 任意整理
- 自己破産
- 個人再生
これら4種類があります。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるので紹介していきます。
過払い金請求のメリット・デメリット
過払金請求は、裁判所を通さずに司法書士や弁護士が貸金業者と直接交渉して行われます。そのため債務者の負担が軽く、周囲の人たちにも債務整理のことを知られることはありません。
1番のメリットとしては、過去に払い過ぎたお金が手元に返ってくることでしょう。
過払い金を完済しても、信用情報機関にブラックリストとして登録される事は無いので、それ以降の貸金業者からの借り入れが可能となります。
デメリットとしては、過払金請求した借入先は二度と利用できなくなること。
比較的リスクが低く、メリットの大木債務整理方法といえます。
また、過払金請求に関する必要期間は3ヶ月から半年と言われています。
弁護士や司法書士と貸金業者の交渉が難航しなければ、それほど長引くことありません。
任意整理のメリット・デメリット
任意整理は裁判所を通さずに司法書士や弁護士が貸金業者と直接交渉して行われます。そのため債務者の負担が少なく債務整理が周囲に知れ渡るリスクが少ない整理方法です。
1番のメリットは、重くのしかかる利息をカットすることができるところ。
そして、手続きを行った日に督促が止まるところでしょう。
任意整理は利用している全ての貸金業者を対象に入れて手続きを行う必要はありません。
特定の貸金業者のみに対しての手続きが可能となります。
任意整理をした際、過払い金が発生していた場合は臨時収入として過払い金を受け取ることができ、そのお金で借金を減額することもできます。
任意整理にかかる期間ですが、これは貸金業者や個人の状況によって異なります。通常手続きを開始してから新たに返済が開始するまで3~8ヶ月程度期間を要します。
デメリットとしては手続きから5年程度ブラックリストに載ってしまうところ。
この5年間は新たな借り入れを行えない、と思って良いかもしれません。
自己破産のメリット・デメリット
自己破産の最大のメリットは借金が全て免除されることです。
自己破産は客観的に見て、借金の返済が困難であれば比較的誰でも手続きが可能となります。
申請した後は、貸金業者からの取り立てが止まります。
デメリットとしては、手続きから10年以内は信用情報機関にてブラックリスト掲載されてしまいます。ですので、手続きから10年間は貸金業者からの新たな借り入れを行うことができません。
また、このことにより新規でクレジットカードを作ることができなくなります。
自己破産することにより原則20万円以上と判断される財産は処分されることがあります。車や持ち家がある場合はこれらが対象となります。
手続きから3ヶ月から半年間ほど特定の職業には就けなくなります。(弁護士・公認会計士・司法書士・税理士・行政書士・宅地建物取引主任者・警備員・生命保険の外交員等)
そして、官報に掲載されるので、自己破産したことが周囲に知れ渡る可能性があります。
手続きの期間は3ヶ月から6ヶ月あたりが平均とされています。
個人再生のメリット・デメリット
個人再生を行うことによって、1番大きなメリットは借金を大幅に減額できることです。
また、その際住宅ローンがあっても自宅を手放さなくても済みますし、自己破産のように資格や職の制限が発生しません。
また自己破産のようにギャンブルや浪費が原因であっても手続きが可能となります。
手続きにより、車や持ち家など財産を手放さなくても済むでも債務者にとってはありがたいポイントです。
申請後は貸金業者からの督促が止まるので早い時点で安心することができます。
デメリットとしては、手続きから10年間はブラックリストとして掲載されてしまいます。これにより新規の貸金業者からの借り入れやクレジットカードの作成は難しくなります。
官報に掲載されるため、周囲の人間に知れ渡る可能性も出てきます。
また個人再生は債務整理の中で1番複雑な手続きとなるため、費用や手間がかかります。そのため必要とされる期間は6ケ月~1年程度見ておいた方が良いでしょう。
まとめ
このように債務整理の方法は現在4種類存在し、それぞれメリット・デメリットが存在します。
道の手続き方法もある程度の期間を要しますので注意が必要です。
1番手短に行えて、リスクが低い債務整理の方法は過払い金の請求、または任意整理となります。
返済の負担が大きすぎる場合は、自己破産や個人再生を行うことをお勧めしますが、それ以降の借入や職業・資格に関してのリスクが発生します。
できる事なら債務整理は避けたいものです。
そのためには借り入れする時点で計画性が求められます。
身の丈にあった、健全な借り入れを行うよう心がけましょう。