消費者金融という言葉を聞くと、有名な大手キャッシング業者を思い浮かべる人が多いでしょう。
やはり、大手消費者金融はテレビCMの数も多いので、思わず名前を覚えてしまいます。
また、キャッシング業者のCMは印象に残るものが多く、当時のブームを生み出した企業も存在します。
そこで、今回は数ある消費者金融の中でも、最もCMが話題となったアイフルにスポットを当てて、テレビCMの歴史についてご紹介いたします。
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目次
【黎明期】80年~90年台のアイフルCM
80年台から90年台といえば、日本はバブル経済の真っ盛り。
投資ブームも相まって、消費者金融も多くの顧客が利用していました。
当時のアイフルのCMは女優を起用(あべ静江・松本伊代)した構成となっており、ハートフルな内容や、自動契約機である「お自動さん」を前面に押し出したものとなっていました。
この時期から、消費者金融のテレビCMが増えていき、後のCM戦国事態の黎明期ともいえる時代であったといえるでしょう。
【成長期】「どうする?アイフル?」の名台詞誕生
新世紀を迎えた2000年台前半はアイフルのCMが全国的に人気を集めました。
CMの主人公が友人などの集まりで、一人だけ場違いな貧相な格好をしてしまうという構成で、CMの最後には「どうする?アイフル?」と決まった台詞が使われていました。
このCMは「どうする?アイフル」シリーズ物として、何作が作られており、現在の知名度の基盤を作ったヒット作となりました。
【全盛期】チワワの「くぅ~ちゃん」登場!
アイフルのCMで一番印象に残っているといえば、愛くるしいルックスで一躍お茶の間の人気物となった、チワワの「くぅ~ちゃん」でしょう。
その勢いは消費者金融業界だけでなく、ペット業界にも波及したと言われており、チワワを飼う家庭が急増したというデータもあります。
このシリーズは2006年まで放送が続けられ、清水章吾とチワワのやり取りは多くの視聴者に癒しを与えたのでした。
【衰退期】テレビCM放送自粛へ
2006年の年明けから、アイフルは自社CMの放送を自粛することになりました。
当時、法的に罰則が決まっていなかったグレーゾーン金利で融資を行なっていたアイフルは、CMでの商品紹介でも違法金利を表示していたため、視聴者に誤解を与えてしまうと抗議があったのです。
しかし、当時の消費者金融業界ではグレーゾーン金利での融資が当たり前となっており、このグレーゾーン金利は法に抜け目があったまま放置していた政府の責任であるとも言われています。
ともあれ、多くの視聴者に誤解を与えてしまったと判断したアイフルは、それから一年近く自社CMの放送を自粛したのでした。
【復興期】イメージを一新した新シリーズがスタート
2012年からはお笑いコンビであるバナナマンをメインに据えて、新しいCMシリーズが始まりました。
このシリーズではアイフル最大の魅力である、ほっとするサービスをアピールしており、利用しやすいキャッシングを目指していることが分かります。
2010年の貸金業法の改正以来、多くの消費者金融の経営が立ちゆかなくなり、銀行グループに取り入れられるなど形を変えることになりました。
しかし、その中でもアイフルは独立した消費者金融として経営を続け、今でも業界3番目のシェアを誇る消費者金融として君臨しています。
金利などでは銀行カードローンに勝てませんが、利用者のことを考えた細かなサービスが高い人気を集めているようです。
このように、アイフルのテレビCMは、業界全体の動向や、自社の動向に合わせてどんどん変化していることが分かります。
また、テンタメとしての質も高く、当時のCMの映像を見ると随分懐かしく感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、これまでとは違った視点から消費者金融アイフルをご紹介いたしました。