融資を受けたら、その後は毎月の返済が待っています。少額であれ高額であれ、無理なく確実に返済を進めるには、返済方式についてきちんと理解する必要があります。あやふやなままで月々の返済金、借入残高を理解していては、まったく返済が進んでいなかった、という想定外の事態を招きかねません。
毎月の返済をきちんと済ませるためにも、次の融資も気持ちよくサービスを受けるようにするためにも、返済方式について正しく理解しましょう。ここでは、ちょっと複雑な残高スライド方式について解説します。
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目次
残高スライド方式とは?
リボルビング払いという言葉を聞いたことがあるかと思います。リボ払いともいわれますが、この方法は毎月一定額を返済していく返済方法です。この方法は毎月の返済金が一定で変わることがないので、分かりやすいといえますが、借入残高が高額になると元金がなかなか減らない、というデメリットがあります。元金残高が高くなれば、利息も高くなるため、毎月一定額を返済しても元金がなかなか減らず、いつまでたっても返済が終わらない、という不本意な事態を生じさせるのです。
最初に50万円を借りて、月々1万円ずつ返金したとします。しかし、その返済金は利息の支払いに回されるため、10回10万円支払っても利息分のみの返済で元金は48万円、なんてこともあるわけです。これはいくら何でも借りる側が不利となってしまいますよね。
こうした事態を解消するため、各キャッシング会社は残高スライド方式を採用しています。つまり、毎月の返済金額を残高にあわせてスライドさせていく仕組みです。残高スライド方式には3種類あり、どの部分をスライドするかで返済額が決まってきます。
残高スライド方式には4種類ある
残高スライド方式には、元金が借入残高によってスライドする元金定額リボルビング方式と、利息が借入残高によってスライドする元利定額リボルビング方式、そして定率が残高によってスライドする元金定率リボルビング方式と元利定率リボルビング方式の4種類があります。
元金定額リボルビング方式
一定額の元金と合わせ、それに対する利息を支払う仕組みの返済方式です。
元利定額リボルビング方式
指定した金額を一定額毎月支払い、その中から利息を差し引き、元金返済に充てる仕組みの返済方式です。
元金定率リボルビング方式
借入残高に決まった割合をかけた分を元金返済に充当し、それとプラスされた利息を支払う方式です。
元利定率リボルビング方式
元利定率リボルビング方式は、元利が定率ですので、借入残高に応じて毎月の返済額の割合を設定します。
まとめ
残高スライド方式は、借入残高が多いときは返済額も多くなります。また残高が減るに応じて、返済額も減少するという仕組みです。
月々の返済が低負担というメリットもありますが、返済金が元金に回る分が少ないため、なかなか元金が減りません。けっこう我慢を要する返済方法です。借入残高が少なくなったとき、返済金を元金に回せるので、元金の残高もようやく減っていく、という多少の我慢を必要とするのがネックであるといえます。
返済方法を一度決めてしまうとその方式にのっとって返済額が決まるので、キャッシング利用するときは返済方法も含めてサービス内容と会社を選びたいですね。