キャッシング会社からお金を借りたことがある人は、実質年率という言葉には馴染みがあるかもしれません。キャッシングには、いろいろな専門用語があり、難解で、覚えにくいということもありますよね。似たような言葉だと、混同して違う意味に考えることもあります。
お金を借りている人も、これから借りようとしている人も、実質年率について理解しておくと何かと役に立ちます。ここでは、返済計画にも影響を与える実質年率について、ビギナーの方でも簡単に理解できるよう、分かりやすく解説します。
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実質年率とは?
キャッシングでお金を借りて、返済となった場合、いくつかの内訳があります。もっとも知られているのが、元金と利息。お金を借りたことがない人でも、この二つの意味はおおむね理解されているでしょう。しかし、厳密には、元金や利息の他に、手数料や保証料などの費用も返済金の中に含まれています。これら合計の費用を年率換算したものを実質年率といいます。
月々支払っている返済金の中には、キャッシングにかかるいろいろな経費も加算されている仕組みになっているのですね。この実質年率の意味を理解されないで月々の明細書を見ている人は結構多いといわれます。
実質年率から利息が分かる
毎月の返済金が、実質年率で計算されているとなると、その金額が返済金の最低金額となりますので、自分が月々にいくら支払う必要があるのかが明確になり、間違いや勘違いも少なくなります。つまり、実質年率も含めての返済であれば、後から別途費用を請求される心配もありません。
利息との違い
利息とは、各キャッシング会社がサービス内容や信用情報、借入残高などに応じて設定している貸し付けにかかる費用です。いわば、お金を貸したことに対する手数料といっていいかもしれません。
これに対し、実質年率とは、通常の利息に加えキャッシング利用にかかる諸経費を含めた費用を年率換算したものです。利息だけ支払っても、実質年率で計算されていないと諸経費を後から請求される可能性もありますので、この両者を混同して理解しないように注意しましょう。
実質年率から毎月の利息分を計算
ここで、実際に実質年率から毎月の利息を計算してみましょう。たとえば、あなたが50万円のキャッシングをしたとします。実質年率が18%の場合、毎月支払う利息は7,397円という計算になります。
これが、事実質年率が18%と分かれば、毎月支払う最低額が計算できるわけです。ただし、これは利息と諸経費などの最低額ですので、これに元金は含まれていないということに注意を払う必要があります。
利息分だけ支払うときの注意点
キャッシングを利用している人は、基本的に貯蓄もなく、毎日の生活も苦しいことが予想されます。そんな経済状態の利用者が、月々利息分に加え、元金分も少しずつ返済するのはさらに厳しいといえるかもしれません。
しかし、そんな方のために、利息分だけ月々支払うという方法もあります。元金がいつまでも減らず、利息ばかり払わされて返済がなかなか終わらないという状態が続きますが、急場をしのぐために利息だけ返していく方法を選ぶ人もいます。
ただし、このとき注意してほしいのは、利息分だけ払う場合、必ずキャッシング会社に連絡することです。月々の最低返済金額をきちんとおさめないと、信用情報にも傷が付き、ブラックリストに掲載されてその後の融資サービスを受けられないおそれもあります。また、返済滞納と判断されて遅延手数料を取られる場合もありますので、返済に関してはキャッシング会社と相談して、お互いがきちんと理解したうえで行うようにしましょう。
まとめ
金融やキャッシングについての知識も理解もないまま、とりあえずお金を借りるという人は多いでしょう。お金を業者から借りるときは、緊急事態のときが多いため、なかなか万全の準備をして利用するのが難しいというのが実態です。
しかし、デリケートなお金の問題ですので、後で知らなかったという言い訳は通用しません。法律上の規定やルール、契約内容にそって借り入れと返済をするのが基本です。最低限把握すべき情報についてはきちんと理解するようにしましょう。