春になると入学シーズンを迎え、多くの若者が大学の門をくぐります。学生たちにとっては待ちに待ったキャンパスライフですが、楽しいことばかりではありません。大学に通うには、入学金や年間の授業料など多額の費用がかかります。
そんな学生や、大学に通う子どもを持つ家庭を支援するためのローン制度があります。代表的なのが、学生ローンと教育ローン。この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。分かりやすく説明します。
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目次
学生ローンとは?
毎日の大学生活を送っていると、学校にかかる費用だけでなく、サークル活動や友達との交遊、旅行などプライベートでいろいろお金が必要になってくるでしょう。しかし、収入の乏しい学生は、社会人と比べ一般的なキャッシングなどの利用が難しいといえます。
そんな学生のプライベートでの費用を支援するのが学生ローンです。学生ローンは、アルバイト収入しかない大学生でも簡単にお金が借りられるよう、各ローン会社が学生向けのキャッシングサービスを行っており、低利息で手軽にご利用できるのが特徴です。
教育ローンとは?
学生が個人的に活用できる学生ローンに対し、教育ローンは保護者が子どもの大学費用のためにお金を借りるローンです。借りる目的も用途も大学の入学金や授業料と、教育内容に特化されています。
教育ローンは借りるのが保護者ですので、返済義務も保護者となります。教育ローンを扱っているのは政府系の日本政策金融公庫の他、民間の銀行や信販会社などで、細かいサービス内容は各ローンによって異なります。
教育ローンは年中、借入が可能です。同じく教育支援の奨学金制度は入学後しか利用できませんが、教育ローンは入学前でも借入可能ですので、入学金や初年度の前期学費を払う余裕がないという家庭は、教育ローンの活用が便利といえます。
学生ローンと教育ローンの金利の違い
収入の少ない大学生の学生生活を支援するための学生ローン。その金利は一般の消費者金融の利率より低く、平均14~18%となっています。
これに対し、教育ローンのほうはもっと低く、2.35%の超低金利でお金を借りられる仕組みです。これも一概ではなく、収入状況や家庭環境なども考慮して低い利率で利用できるケースもあります。
教育ローンが他のローンと比べて低いのは、目的が教育内容に限定されているのと、学生を持つ家庭を支援するというローン制度の趣旨によるものです。
学生ローンと教育ローンの借入上限額の違い
一般的な学生ローンの限度額は50万円ですが、教育ローンはトータルで350万円まで借り入れ可能です。ただし、教育ローンは年間で何回でも借入できますが、一年間に必要な額のみ借りられるという規定があります。
学生ローンの主な目的は
学生とはいえ、お金がかかります。目的が大学の授業料など教育目的に限られた教育ローンに対し、学生ローンは学生の大学生活を支援するためのローンですので、利用目的はごく個人的なもので構いません。
たとえば、旅行や就職活動費などでお金が必要になった場合、学生ローンがご利用できます。1人暮らしを送っている大学生は、生活費もかかります。生活に困ったときでも審査さえ通れば学生ローンでお金を借りることが可能です。大学生のプライベートを充実させるために活用できるのが教育ローンとの違いといえるでしょう。
学生ローンでも学費目的ローンがある
学生ローンは主に、学費以外での学生生活に入り用の場合に利用できるローンですが、サービス提供会社によっては学費目的に特化したローンサービスを実施しているところもあります。
たとえば、学生ローンの老舗として知られるアミーゴは、学費を払う余裕のない学生に学費目的でお金が借りられるサービスを展開。学費目的に限って年利を低く抑えるなど、学生支援に取り組んでいます。
学費目的ローンは、奨学金制度を利用している学生でも対象です。かさむ生活費のせいで今月の授業料を払うことができない、といった突発的な状況を救うありがたいサービスといえるでしょう。
主な学生ローンの紹介
一口に学生ローンといっても、サービスの種類によって利率や返済方法など異なります。学生ローンとして広く利用されているローン会社をご紹介します。
イー・キャンパス
利用条件は20~34歳までの安定した収入のある学生。全国どこからでもご利用可能で、年利は14.5~16.5%。卒業後は80万円まで借り入れ可能。
アイシーローン
対象は18歳以上の学生。融資は50万円まで。年利10~20%。
アミーゴ
学生ローン専門に扱っている会社。年利14.40~16.80%でご利用可能。対象は20歳以上の安定した収入と返済能力を持った学生。貸付限度額は50万円。
まとめ
学生ローンでも消費者金融によってサービスも審査方法も異なりますので、HPなどを見て使いやすい学生ローンを選ぶのがベストです。実りある大学生活を送るため、ローンは賢く便利に使いましょう。